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なみのえ/A.K.さん(2017年度)
作品写真
プール遊びでの波作りから「波プロジェクト」が始まり、運動会、発表会を通して活動してきた。自分の体を使って波を作り出すことから始まり、海に行って波と競走をしてみたり、富嶽三十六景の波の絵の実寸を割り出し、映し出したりしてきた。波の大きさや力強さを体で実感し、メンバーで話し合ったり、絵に描いたりしてきた。それを運動会や発表会でも表現してきた。いろいろと新しいことにも興味を示し、職員の誘いに「大きな波の絵を描いてみたい」と意欲を見せる。
思い切った1筆目。1回目、白い紙に描いたときは、自分で小さな筆を用意していたKさん。しかし、大筆を試したことで、その表現方法に面白さを見つけたようだ。2枚目の一筆目は思い切り力強いタッチで、波飛沫も飛んだ。
友だちの言葉 見ていた年長さんは「Kさんの絵はすごい」と評価。また、年中の友だちは、「白い波は、青い波の上の方で、でも青いのが消えんようにしたらいいと思うよ」とアドバイス。Kさんも北斎の絵を見ながら、仕上げていった。
画用紙大の波の絵は、よく描いてきたKさんだが、今回のような描き方には初挑戦。今まで丁寧に描いてきた経験から、こちらが「これで描いてみない?」と大筆を見せても、自分用にいつもの絵筆を用意していました。今回の大筆での表現はかなり印象深かったようで、家からも広告紙で大筆を作ってきたほど。今までの「コツコツと積み上げていく表現」から、「その一瞬で表現しきる」表現方法への転換を試みてみました。ただ、それもKさんの中に、今までの波プロジェクトの体験が積み重なってきたことで可能となった表現だと言えるでしょう。(保育者の考察)
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