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子どもたちの生活する場

2022-12-13
赤碕こども園舎の大規模改修工事が始まりました。
送迎方法が変わったり、駐車場が一部使えなくなったりと、保護者の皆様には大変ご不便をおかけしています。不便ではあるのですが、そのことで一つ良かったなぁ…と思うことがありました。それは、園舎の中で保護者の皆さんと出会うこと。

コロナ禍になり、出来るだけ密を避けるため、という理由から、2020年度から各クラステラスからの送迎を始め、その期間は「感染対策が今は第一」と、そのことにどんな不利益があるのか…にはあまり考えを巡らせていませんでした。そしていつの間にかそれが当たり前になっていました。
 
それが、久しぶりに廊下で保護者の皆さんに出会った瞬間、思いがけず数年前の懐かしい状況がよみがえってきました。園舎内に保護者の皆さんがおられる、ただそれだけでこども園が生き返ったように感じます。「こども園」という場所は、「園」と「家庭」とが一緒に(時には保護者さんの方が園を引っ張って)子どもの成長に関わっていく場なんだ…という、本当はすごく当たり前のことを、理屈ではなく身体で実感しました。
 
さて、タイミング的にはコロナ第8波のあまり良くない時期ではありますが、せっかく久しぶりに園内に入ることになりますので、ついでにはな組の向かいにある「アトリエ」にも立ち寄ってみてください。
アトリエとは、子ども達が多種多様な「モノ」と出会う場所であり、子どもが「自分で選び、参加し、表現する権利」を保障する拠点・シンボル的な場所でもあります。
 
子どもには社会に参加する権利・そして自分の意見を表明する権利があります。「自分の意見の表明」とは、言葉だけでなく、「こんなことがしたい」「こんなことが好き」「こんな楽しみ方をしたい」と、体や音楽・絵画造形で自分を自由に表現していくことから始まります。その権利を保障する環境の一つが「アトリエ」というわけです。ここに来ると、大人でも子ども心を思い出し、「これでどんなことが出来るかな?」とワクワクされる方もあるかもしれません。時間があれば立ち寄っていただき、「あ、こんなの家にもあったかな?」という素材・廃品があれば、ぜひぜひ持ってきていただき、アトリエの仲間に加えていってください。この機会に、保護者の皆さんと一緒に、子ども達が「モノ」と出会いに来るこのアトリエを育てていただければと思っています。
 
さて、今週から冬の保育参加が始まります。これも子ども達が普段興味を持っていることを「見てもらいたい!」と表現する場です。以前は「生活発表会」と銘打っていましたが、今は各クラス、子どもと一緒に企画から創り上げ、そのため開催の形も各クラス様々です。自分たちの表現を保護者の皆さんと一緒に楽しむ「保育参加」、ぜひ親子一緒に楽しむ時間としてください。
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