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「平和」を描く

2021-12-11
「平和」を描く
今年、東京オリンピック・パラリンピックが開催されましたね。赤碕こども園でも、オリンピック・パラリンピックの種目や、開会式・閉会式などについての話題が一時盛り上がりました。オリンピックは単なる「スポーツの世界大会」ではなく、「平和の祭典」として開催されていることはよく耳にするところです。

そこで、担任の先生が年長の子どもたちに「平和ってなに?」という問いを投げかけ、かなり長い期間「平和」について活動してきました。

以下に「平和」に対する子どもたちの言葉のほんの一部を紹介します。
 
平和って、何?
「おうちがある」「やさしくできる」「なんでもできる」「えらいときに、ねつさましーとがある」…  etc.

平和って、どんな形?
「まる、おりんぴっくのまる」「ハート!だってかわいいもん」「ながれぼし」… etc.

平和ってどんな色?
「にじいろ」「はっぱのみどり」「しろ…青い空に雲のかんじ」… etc.

平和ってどんなにおい?
「海のしょっぱいにおい」「草のにおい、綿菓子のにおい、レタスとか…」「フライパンと油のにおい」… etc.

平和を感じる時って?(子どもたちが写真に撮った場面)
「風が踊ってるところ、草が踊ってるところ、みんなが遊んどるところ、ドングリ探しとるところが平和だと思う」「みんなのこれ(水筒)がならんどるところ」… etc.
 
本当に身近な生活の一場面一場面に「平和」を感じていることが伝わってきますね。
子どもたちが平和について語った言葉、描いた絵、撮った写真…、それらは単なる空想やファンタジーにとどまらず、『平和』に対する願いや仮説、メタファー(隠喩)として表現されています。
子どもたちはこの世界を、科学的に、詩的に、哲学的に探究している…とも言えますね。
 
さて、そんな年長さんたちが共同で描いた「平和の絵」。その絵を見て「地球みたい!」という声が上がりました。そこで、「じゃあ地球って平和だと思う?」と問いかけたところ、あれほど「平和」について能弁に語っていた子どもから返答は途絶え、考え込む姿があったそうです。

「地球は平和なんだ!」と即答できない背景には何があるのでしょう。私たち大人はどんな世界を子どもたちに残していくのか、子どもはどんな未来を創造したいのか…、一緒に考え、対話していくことが必要なのかもしれません。
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