開催情報
第3弾 「子どもと写真」 - 2018.11.17~
2018-11-17
写真を撮るという行為は、デジタルカメラの登場以来とても日常的なものとなりました。多くは子どもの成長記録、家族旅行など節目での記念撮影が多いのではないでしょうか。そこでは、時間を止めて後日写真を見て懐かしむ、記録としての意味を持ちます。写真という表現方法は、芸術的な意味での写真もあります。何気ない日常の一瞬を止めて、その中に人間の行為を思索することもありますし、普段見ている風景の様々な様相を映し出し、見るものに感動を与えます。
さて、子どもはカメラを構えるとき、何を捉えようとしているのでしょう。写真を撮ることは絵画表現に近いものではありますが、絵画では一枚の絵の中に今まで過ごした時間が表現されますし、乳児期は描くことによってその中に自分のなかでの意味を見つけたりする行為も見られます。
カメラを持った時の子どもは、ファインダーをのぞき、その限られた空間を覗くという面白さを味わっているように見えます。両手で双眼鏡をつくり見えてくる景色はいつも見ている日常の景色の再発見となります。大人はどうしても欲張ってあれもこれも美しいと感じたものすべてを一枚の中に写そうとしますが、子どもの撮影は、見たいものを見て素直にそのものを映し出します。その直感的な行為が大人の写真とは異なる芸術性を表しているように思います。
子どもたちのアートの世界をどうぞご鑑賞ください。
【期間】
2018年11月17日(土)~
【会場】