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くりいのしし/T.T.さん(2018年度)
作品写真1
作品写真2
製作を楽しみ、トカゲ、カブトムシの幼虫等を、対象をよく見て紙粘土で表現する。「イノシシの頭骨が部屋に持ち込まれた時も、興味を持ち絵で表現する。
自由遊びの時に、イノシシの頭骨を見ながら絵を描く。自分の顔を描く時も、鏡を注意深く見、口を開けたり、顔の向きを変えたりして、そこに見えた様子を再現しようとする。
イノシシの実物大ほどの大きさの写真を見ながら描いてみる。イノシシの背景にある影の部分から描きはじめる。写真を背にし、写真から移る影のような配置で描く。
大きな筆を使うことで、全体のイメージをつかみながら描く。1枚目のイノシシでは両目を描いていたが、今回、片方の目が影になってことに気づき、写真と見比べながら描く。
製作、絵画、物語作り、劇遊びなど、様々に表現することを楽しんできたTさん。絵を描くときに、特にそれが自分が親しんできたものであれば、例えば「イノシシはこういうもの」という既成概念で描いてしまいそうなものです。しかし、Tさんの描き方を見ていると、対象を忠実に再現しようとし、普通なら見過ごしてしまいそうな背景の闇も描いています。筆の太さによる描き方の違いも興味深く、小さめの筆で細かく描こうとすることで、逆に対象を見ることが難しくなって、絵が影のように反転してしまいました。太い筆をつかったときのTさんは、対象をしっかり見据えながら、筆を下す場所に狙いをつけ、身体全体でリズムをとるように思い切り生き生きと描いていました。(保育者の考察)
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