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赤碕こども園の願い

赤碕こども園はこんなふうに考えます

子どもの立場に立って見ると、大人の方に問題が多いですよ。子どもの社会が無くなってしまったので、子どもは困っているのです。大人はTVゲームばかりしているといいますが、ほかに楽しいことがあればやりません。子ども向けに考えられたことのほとんどは、お膳立てされたものばかり。
 
テーマパーク社会は子どもの可能性の芽を摘んでいます。物が溢れているように見えるけど、子どもが育つために本当に必要な物は、ますます減っています。出来ない事を出来るようにしたり、何者かに成らせることだけが子育てではありません。
 
子どもの声に耳を傾け、子どもの文化によりそうことが大人の社会を救います。大人であることにこだわらず、子どもと共に生きてみてはいかがでしょうか?

理念 人としての生き方を支える組織の原理

Ⅰ. 法人の理念

個人の自由と社会の自由を実現し、人生を自ら豊かに生きる人を育み支援する。

Ⅱ. 保育の理念

瞬間を豊かに生きる子どもを育み、葛藤を乗り越え、互いを生かし合い、 学びあう共同体を創造する。

Ⅲ. 保育の目的

乳幼児の最善の利益を実現するため、生命の保持、情緒の安定、 身体的発達、情緒の発達、認知的発達などを図る。

Ⅳ. 保育の目標

子どもと社会の願いを実現し、未来を切り開く力の基礎を培う。個人の自立と全人格的発達、他者との関係性の発達、家族と地域社会の支え合い、円滑な就学の保障を目標とする。

科学 こども観およびそれを支える保育の原理

Ⅰ. こども観

1. 自ら生きようとする力を持ち、支え合い響き合う存在。
2. 一人ひとり願いを有する表現者。

Ⅱ. 社会的構成主義: ヴィゴツキー

幼児は、協同活動に参加することを通して、主体的に精神を構成していく。

Ⅲ. 発達課題: エリクソン

基本的信頼、自律(情動調律)、自主性を乳幼児期の課題とする。

実践 発達を援助する保育技術

Ⅰ. 保育の方針

「生活 = 遊び = 養護」と「教育」を一体としてとらえ、文脈のある保育を通じて子どもの成長を図る。
 

Ⅱ. 保育方法

キーワード:
「対話の力」「表現者の家」「即興劇(文脈のある保育)」
 
1. 個々の文化を大切にし、人間関係、愛情・信頼感を基本とした情緒的関わりによる保育を行う。
2. 基本的生活習慣、健康・安全、直接的指導、環境による指導。

Ⅲ. 保育計画と実践

環境による保育を実践する。(人的環境、空間的環境、物的環境)
 
1. 保育のための基本的環境を整える。(自ら遊び、自ら体験する環境)
2. 保育者としての願いを保育環境に現し、子ども自ら課題を選択する。
→ 個々の子どもの観察を通じ、活動状況に合わせて漸次環境を整える。
3. 子どもの主体的な取組みに注目し、体験を経験化する。
→ プロジェクト保育の活動を充実し、生活を豊かにする。
4. 個々の子ども、あるいは集団の興味・関心に沿った協同による保育。
5. 家庭をはじめとする地域資源と連携する。
6. 領域の意味を理解し、総合的に保育する。

Ⅳ. 保育評価

1. 子ども自身、子ども同士、保育者同士、家庭との連携による評価を通じ、中・長期的な多元的評価をする。
2. 個人の成長の評価:津守式評価
3. 保育に対する評価
4. 記録に基づくプロセス評価、保育園と家庭と子ども自身によるポートフォリオ評価 他

Ⅴ. 研修体制

学び続ける人と組織。(自主研修、自主研究)
 
 
園内研修(毎月1回)
○ プロジェクト保育に関する研修
○ 表現に関する実技等研修
○ 環境による保育に関する研修
○ 児童虐待防止に関する研修
○ 安全に関する研修
 
 
園外研修
○ 海外研修
・ 保育施設交流研修(共催) / カルマル市(スウェーデン)
・ スタディーツアー / レッジョ・エミリア市(イタリア)
○ 鳥取県子ども家庭育み協会主催研修会への参加
○ 児童虐待防止鳥取(CAPTA)研修会への参加
○ FOUR WINDS(世界乳幼児精神保健の会)研修会への参加
○ 全国私立保育園連盟研修会への参加
・ 海外研修、保育カウンセリング研修、全国大会、保育総合研修会 など

保育観 何のための保育なのか

 従来の保育では相反してしまいがちな「協調性」と「創造性」に対し、赤碕こども園では、「共感しながら創造する」保育を目標としています。
 
 また最近では、子どもを従来のように色づけされるだけのネガティブな存在として見ていることが原因で、子どもの自身が楽しさを感じていない上に指示命令型の子育てをすることが横行し、やればやるほど反対に子どもが育たなくなっています。
 
 これらの子ども観をもっと可能性に満ちた創造性あふれる有益な存在として見ると、子どもに対する接し方や、成長の過程なども見えるようになり、大人がはっとするほどに子ども自身も非常に伸び伸びと成長します。
子どもが育つところは、大人も育つところだと思います。大人が心豊かに暮らせるところでなければ子どもも心豊かに暮らすことができません。

 「日本には楽しさがたりない」・・・ そう思いませんか?
 
 人も子どもも夢をもって楽しく過ごす保育園でありたいと願っています。

保育の特徴

 人が生きる上では、安全、安心、自信、自由が大切です。
 
 そのためにこれらの基である人間関係を中心に保育することを目指しています。また、そのためにもっとも基礎となる受容を実践の基本としています。
 
 その上で、「個」と「集団」の両方がバランスよく育つことに配慮していますが、「他」と協調し、共に楽しく、心豊かに生きていくために必要な、赤ちゃんの時からの積み重ねを重視し、「個」の育ちについて、その方法に具体性を持たせるよう努力しています。
 
 また、近年希薄になっている生活体験を豊富にするよう努め、子どもの伸びようとする力に寄り添うよう配慮しています。
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