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ラボの思い

「アトリエ・ラボ」という名前

アトリエ・ラボ
 
・・・不思議な名前ですね。アトリエ・ラボのコンセプトは、創造のなかでの協同的成長」です。人は幸福な時、最もよく学び成長します。幸福な時とは、自分のやりたいことに没頭しているときです。それはどんな場面でしょう?おしゃべりに夢中になる。確かにその中で、自分の知っていることや他者からの情報を交換し合っているときに没頭します。
 
他にも、もっと夢中になれることがあります。それは何かを創り出している時です。何かを創る時、そこでは想像力が駆使され、試行錯誤がなされ、そして、より良い物への憧れが私の知らなかった私との出会いへといざないます。それは、言葉のいらない私の物語が作り出される瞬間です。人は自分の物語を作りながら生きています。そこでは自分一人というよりは、物や人や出来事に出会い、それを通じて新しい自分に出会うことができる貴重な時間なのです。
 
また、子育て支援センターは子育て家庭のコミュニティーでもあります。コミュニティーだからと言って、いきなり「知らない人同士仲良くしましょう」と言っても難しいことです。人は直接的に話し合うことは、本当は難しいことなのですが、何か共通する物事があると、それを語り合うことで関係性が結ばれます。物作りを媒介として関係性が育まれ、互いに成長することを願って「アトリエ」としています。
 
ラボ」というのは「Laboratory(ラボラトリー)」、つまり実験室です。人の成長発達は、“こうすればこうなる”という構図ではありません。一つの出来事を巡って、試行錯誤しながら、失敗を重ねながら行われるそのプロセスで成長発達します。今どきの教育が工場の生産ラインのように、次々と部品を取り付けて完成させる工場モデルだとすれば、本来の教育はその人の中にあるものを引き出すために、ピンポンのようにやり取りし、失敗や試行錯誤が許される実験室モデルなのです。
 
物を作りながら成長する「アトリエ」と、失敗を重ねながら試行錯誤して学ぶ「ラボ(ラトリー)」、その両方で人は様々な物と関わり、人と関わって成長します。その願いを込めた名前です。
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