「子どもはすごい」はもちろんですが、「先生もすごいぞ」(2023年8月園だより)
2024-11-12
いつもこのコラムで「子どもはすごい!」を発信していますが、今日はいささか手前味噌で申し訳ありませんが、赤碕こども園の先生方もすごいぞ…と、たっぷり自慢をさせていただきますね。
ほんの1例ですが、環境一つ見ても、先生方の努力と工夫がいたるところに見られます。
3~5歳児のクラスはもちろん、0~2歳児クラスを見てもらっても、部屋の中は子どもが遊びを選んで遊べるようエリアに分かれており、子どもは自分の好きなおもちゃを自由に選ぶことが出来ます。2歳児クラス以上になると、ミニアトリエ(制作エリア)も用意されています。
こうした保育環境は、「子どもが自由におもちゃを選んでいたら部屋の中がメチャクチャになる」…と、特に年齢が小さいクラスでは「理想は分かるけど実現は無理」と思われているところもありました。でも、赤碕こども園の先生方は、まず、子ども達が権利の主体であることを、生まれたその時から自分の想い・表現を世界に対して表明する権利を持っていることを「事実」として理解し、信じる所からスタートしています。
子どもがそのおもちゃを手に取るということは、言葉がしゃべれない子どもでも、「これが私の『好き』なことなんだ!」と表明する手段を持つということになります。
もちろん、最初は物珍しさから、目にする玩具を手あたり次第すべて出してしまい、足の踏み場もない…という状況にもなりました。
でもそういう状況の中でも、先生は子どもの権利を守り、自ら成長しようとする子どもを信じ、環境を工夫し、一つ一つ一緒に遊びを楽しみ、子どもが自分の好きな事、自分が価値を感じる生活を楽しみ、その中で学んでいける文化を作ってきました。今では(もちろん子どもらしく散らかしていることもありますが)、自分の興味にじっくり取り組む姿がいたるところで見られます。
園長として理想を言うのは簡単ですが、その理想を実生活の中で日々工夫し、先生同士対話し、研鑽してきた日々、また、1日1日の子どもとのかけがえのない「できごと」を記録し、考察し、対話を積み重ねてきた現場の先生方の努力には本当に頭が下がります。
もちろん、私も含め先生方も生身の人間ですので至らない所もありますし、もっとこういうところ見て欲しいんだけど、こういうところ気をつけて欲しいんだけど…というところはあると思います。そこは是非、どんどん声をかけて頂きたい。保護者さん、先生方、地域の人たちで、子どもを取り巻く環境をより良く、楽しいものにしていけたらと思っています。
