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子どもから学ぶ

2022-05-13
子どもから学ぶ
新入園児の皆さん、ご入園おめでとうございます。近年は、今まで想像もしなかったような生活となってしまいました。目に見えないウイルス、昨年度末に始まった戦争…。

しかし、そんな中で昨年1年間を振り返って、改めて子どもたちから教えられたことの多いことといったら!
子どもたちの成長・発達というのは、いつの間にかその子の中に育っている…というものではなく、今目の前で、その子が身の回りの世界(ヒト・モノ・出来ごと)と関わっている、その空間の中でリアルタイムに起こっているものなんだと感じました。

この春卒園していった年長さんたちが、ウクライナでの戦争を停めようとして、友だちと、先生と、保護者と真剣に対話してきました。(その過程は、先月の園だより・ホームページのブログに紹介しています)。
その関わりを通し、子どもたちは様々なことを感じ、自分の考えを作り変え、自分自身をその場で更新していきました。
子どもたちの関わり・試行錯誤は、卒園間際には総理大臣から返事をもらうという結果にまで至りました。
いえ、結果と言いましたが確かに大人達は素晴らしい結果だと驚きました。でも子どもたちは「それで、プーチン大統領に手紙は届くの?」と、あくまで本質を見失わず、舞い上がっていた私は最後の最後まで子どもから教えられることに。

こうした子どもたちの姿は、大人から教え込まれた結果ではありません。0才の時から身の回りの環境に主体的に関わりながら、感じ、表現し、他者の表現からまた感じ…、つまり「遊び」を通して身についていくものです。

今日も子どもたちの散歩先でのこと。ある子がちょっと見た目怖そうな虫を見つけ、何とか棒に止まらせて持ち帰ろうとするのですがうまくいかず、その時はふてくされていました。でも園に帰ってM君は虫かごを探し出し、自分できれいに洗い、先生に「また行こうね!」。
こうした生活の繰り返し、その子が興味のある世界に関わる一瞬一瞬、その中で子どもたちは驚くべき学びの姿勢を自分で育んでいきます。

いろいろと大変な時代ですが、子どもたちが身の回りの世界と関わっていく生活を守り、遊びを保障していく、そしてまた子どもの姿から学んでいく、そうした1年にしていきたいと思います
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