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園長ブログ

「本」が保育環境にどのように取り込まれているか

2017-09-11
赤碕こども園では、園内を歩いてみると、いろいろなところに「本」が置かれています。
 
まず、正面玄関、ドキュメンテーションセンターには、福田理事長が共同執筆した『保育のアート』(小学館)。また、来園して下さった講師の先生が書かれた本(つい先日までは、下川英子先生の『音楽療法・音あそび』(音楽之友社))を手にとって見ることができます(写真1)。
 
次に、正面玄関入って左側の「にじぐみ」の棚。『感染症キャラクター図鑑』(岡田晴恵監修、日本図書センター)の「おたふくかぜ」の頁が開かれています。おたふくかぜが流行り出してきたことから、保護者や子どもたちに、意識してもらいたいという先生の思いがこめられています(写真2)。
 
すぐに調べられるように、虫かごや飼育箱の近くには図鑑が置かれています。子どもたちがよくめくっています。しかし、エサやりや水やりの時に、図鑑を汚してしまったり濡らしてしまったりすることがあって、本の痛みが速いのが課題になっています。
 
事務室下の「ことり②くみ」の部屋の前には、minchiさん著『いっさいはん』(岩崎書店)が置かれています。これは、Twiierで集められた、1歳半前後の子どもの行動を絵本にしたもので、「うん、それある、ある」と大人がニヤニヤしてしまう行動が集められています(写真3)。
 
赤碕こども園の先生もminchiさんに負けていません。「はなぐみ」(2歳児)の大栗先生は、毎日の活動の記録の中で、『はな②くみ、にさいはん』を書いています。大栗先生の文章では、一人ひとりに焦点をあてられていて、「あるある」話だけではなく、子どもたちからの発見や気づきなどがウィットに富んで書かれています(写真4)。
 
「本」は先生たちが書いているだけではありません。事務室下のことり②くみの入りには、1歳児Hさんの写真集『カメラを通して見た世界』が置かれています。多くの1歳児はカメラのレンズの側に興味を持つのですが、Hさんはファインダーから覗くことに興味を示し、撮影した画像にも関心を持ったことから、カメラでの撮影遊びが始まりました。この本では、ファインダーを通して、一歳児によって描き出された世界を楽しむことができます。興味関心が続く限り、撮りためていく予定だそうです(写真5)。
 
3歳以上児も負けていません。「にじぐみ」の部屋の中には、「ねぇきいて、おはなしつくったよ」というコーナーがあり、担任の徳田先生が子どもたちから聞き取った物語が本になっています。
5人の子どもたちがそれぞれ、たくさんの物語を作り出しています(写真6)。
 
もちろん、これらは、先生方の意思と趣味で掲示されています。係りや担当が決まっているわけではありません。また、本を入れ替える時期もそれぞれです。
 
「本」というのは、チラシやポスターと違って、厚みがある分、存在感があります。また、ページをめくるという行為もリズムがあって楽しめます。読まなくても、そこにあるだけでも、表紙や背表紙で感化を与えてくれる、それが本の魅力です。
 
そんな、様々な本。
 
先生が書いた本。子どもが書いた本。研究者が書いた本。子どもたちに読んで貰いたい本。保護者の方に読んで貰いたい本。保育者で読みあいたい本。絵本や図鑑だけではありません。写真集や専門書もあります。たくさんの本が組み込まれていて、いろいろなタイミングで入れ替わっている、それが赤碕こども園の保育環境です。
 
片桐隆嗣
社会福祉法人赤碕保育園
〒689-2501
鳥取県東伯郡琴浦町赤碕1867-8
TEL : 0858-55-0708
FAX : 0858-55-7661
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