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園長ブログ

音楽劇『イソップランドの動物たち』を鑑賞してきました(ほしぐみ)

2017-09-07

赤碕小学校からご招待いただき、ほしぐみ(年長児)の子どもたちが、95日に、音楽劇『イソップランドの動物たち』を鑑賞してきました。『イソップランドの動物たち』は、イソップ寓話の中から『ありとキリギリス』『オオカミと羊番の少年』など8作品を選び、音楽劇で表現したものです。

 

劇は、途中休憩無しの、1時間20分という長丁場です。ご招待を受けた時には、最後まで集中力が持つだろうか、飽きて立ち歩いたりおしゃべりをし始めたりしないだろうかと、担任と時間をかけて話し合いました。そして、一人ひとりの育ちを考え、大丈夫と判断しました。

 

本番でも、飽きる子はおらず、音楽劇の世界に入りこんで鑑賞することができたように思います。「ありとキリギリス」のような身近な作品を、子どもたちの疲れが出る後半に配置したり、劇中参加の手法を使ったり、簡単なワークショップを組みこんだりして、年長児でも集中できる構成になっていたせいもありますが、子どもたちの側にも、鑑賞しようとする態度(作品の世界に入り込み、楽しもうとする態度)がしっかりと備わっていたように思います。

 

このような1時間20分の間に、ほしぐみの子どもたちが出合った世界を挙げてみると...。

 

①アフリカの楽器(音楽)との出会い:8種類の楽器との出会いがありました

②イソップ物語との出会い

・動物や虫との出会い:住んでいる世界や動きの特徴を知ることができました

・教訓との出会い:答えは一つではない、という視点から

③変身の世界との出会い:劇中では、俳優さんが布とバンダナだけで、いろいろな動物や虫に変身していました。子どもたちが興味関心を持っていました。

④身体運動との出会い:肩の上に立ってそこから回転したり、俳優たちの身体運動や身体表現の凄さに魅了されました。

 

一つ一つ説明をしていくと長くなるので、止めておきますが、特に興味深かったのは、「教訓」の扱い方です。一話ごとに教訓が語られるのですが、それがもっともらしい内容ではなく、例えば、

 

「オオカミと羊飼いの少年」の話であれば、

・教訓1「嘘をついてはいけない」(もっともらしい、常識的な教訓)

・教訓2「危険なところで、子どもたちを働かせてはいけない」

・感謝3「たまには腹いっぱいたべてもいい」

・教訓4「動物は決して嘘をつかないのに、なぜ人間は嘘をつくのか

 

「ウサギとカメ」の話であれば

・教訓1「ウサギにとっては、油断大敵」(もっともらしい、常識的な教訓)

・教訓2「カメにとっては、がんばれば勝つことがある」

・教訓3「動物は人間と違って、勝ち負けを気にしない。だから、がんばれと言わないで」

など、教訓2~4のようなユニークな解釈も劇化していたことです。

 

「あたりまえさ」や「もっともらしさ」に囚われない。そうした、しなやかなものの見方を基本におかないと「動物たちの世界を壊しているのは自分たち人間」という、この音楽劇のメッセージを理解することはできない、ということだと思います。

 

子どもたちにとっては、言葉や物語、音(楽器や歌)、身体表現や運動、自然、装い、造形の領域で、たくさんの出会いを経験することができた1時間20分でした。今後、今日の体験が子どもたちの中で、どのような遊びに展開していくのか楽しみです。

 

赤碕小学校の皆さんと、演劇集団『遊玄社』さんに、改めて感謝いたします。

 

片桐隆嗣

社会福祉法人赤碕保育園
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